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□■ 知らないと損をする!?家づくりのポイント ■


●阿部社長のメルマガ 「知らないと損をする!?家づくりのポイント」●第47号

メルマガ2012年3月
三月に入っても、降雪は続きますね。

岩見沢で屋根の雪下ろしをしている写真をみましたが、

屋根に上がっている人の背よりも雪の方が高いのには驚きました。

屋根の除雪をしなくて済むような住宅を作らなければ、

住む人は必ず高齢になるのですから大変です。

積雪地域では、梁の太さを計算する際に屋根の上に雪がどのぐらい載るかは重要な基準となります。

 

それぞれの行政区域の条例で積雪荷重という基準が設けられていますが、

無落雪屋根の場合は基準よりも許容数値を大きく見ていた方がいいかもしれませんね。

 

さて、今月のメルマガも寒冷地の断熱基準について書いていきます。

最近のニュースで、札幌市が独自の高断熱、高気密住宅の基準を設けました。

「札幌版次世代住宅基準」という名称で、愛称は「SAPPORO ECO-E HOUSE」と書いてありました。

内容は、新築で5段階、リフォームで3段階の等級を設定し、

補助金も支給していくようです。

 

新築の5段階を見てみますと、最高ランクが「トップランナー」という名称で、断熱性能を数値化して表すQ値が0.5W/m2・K以下と書いてありました。

気密性能を数値化して表すC値が0.5cm2/m2です。

これがどのぐらいの水準かという説明をするために、

現在の一般的な省エネ住宅の断熱構成を紹介します。

 

それは、今回の札幌市の5段階で一番性能値の低い「ミニマムレベル」と呼んでいるレベルの省エネ住宅でもあります。

そこで、一つのモデル住宅を元に検証します。

住宅の大きさは延べ床面積38坪、

基礎断熱で在来木造工法、

4LDK、ほぼ総二階建ての三角屋根、

南面に大きな窓が2か所あり、

家族数は大人2人と子供2人、

燃料消費は電気だと料金メニューがたくさんあり分かりにくいので、

あえて灯油のセントラル暖房、

日当たりのよい場所という設定で比較してまいります。

 

一般的な住宅、今回のミニマムレベルと同じ水準の住宅ですが、

基礎の断熱材の厚さが7cm、

壁が10.5cm、

天井が30cmで、

換気は熱交換の無い通常の換気システムです。

窓は全て樹脂サッシで、ガラスはロウイーアルゴンガス入りペアガラスになります。

この構成で、一年間の灯油消費量が1107リットルとなりました。

この灯油の消費量にはお湯を沸かす分は入っておりません。

あくまでも暖房で使う分です。

 

それでは、一番性能のよい「トップランナー」だとどうなるかというと、

基礎が20cm、

壁が34cm、

天井が50cmとう断熱材の厚さで、

換気はドイツ製の熱交換率90%という高性能型熱交換換気システム、

窓は北欧の木製窓でガラスがスーパーエナジーというトリプルロウイー+アルゴンガス入りとなります。

大きな窓にはウレタンボードという断熱材を使った引き戸を付けて、

小さい窓にはハニカムサーモスクリーンという断熱カーテンを使用します。

建築コストは、350万円位アップしそうですが、

この住宅での灯油消費量はなんと1年間でわずか78リットルという計算結果となりました。

 

その差は、1029リットルで、金額ベースで1リットル80円とするならば、82320円です。

 

この家に43年間住み続けたならば、354万円の暖房費の節約となりますので現在の灯油価格が上がらないと考えてここで元が取れるわけです。

 

このように「トップランナー」というレベルの超高断熱高気密住宅は、無暖房住宅の断熱性能に匹敵する水準の超高断熱、高気密性能です。

北方圏世界においてもトップレベルと言っていいでしょう。

 

次のランクが「ハイレベル」という名称で、

Q値が0.7W/m2・K以下、C値が0.7 cm2/m2以下ですが、

これも非常に高い超高断熱、高気密性能です。

この住宅でも灯油消費量は1年間で252リットルです。

三番目のランクで「スタンダードレベル」。

このクラスでやっと前月メルマガで書いた新木造住宅技術研究協議会の推奨する次世代型断熱性能を有するQ1.0X(キューワンエックス)と同等ぐらいのQ値1.0W/m2・K以下、C値が1.0cm2/m2以下の断熱気密性能です。

この住宅だと灯油消費量が432リットルで、ここのクラスで現在の60%以下という水準ですから、今の一般的な断熱水準から言いますと超高断熱、高気密住宅なのです。

ちなみにこの水準の住宅建築で建築コストのアップは150万円位で済みそうです。

 

次の四番目のランクが「ベーシックレベル」という呼称で、

北海道が推奨している北方型エコ住宅と同水準のQ値1.3W/m2・K以下、C値が1.0cm2/m2以下となります。

この住宅だと灯油消費量が761リットルです。

札幌市では、これらの住宅の建築を推進すべく、

トップランナーの場合で200万円の補助金

ハイレベルからベーシックレベルの断熱気密住宅で50万円の補助金

を出すことが決定したようです。

 

低炭素社会に貢献したいと考えている当社にとって、

札幌市の取り組みには大賛成であり、エールを送りたいと思います。

 

以上のような新築住宅についての基準でしたが、

リフォームの場合もハイレベル、

スタンダードレベル、

ベーシックレベルの三つの基準を設け、

それぞれハイレベルからQ値0.7W/m2・K以下、C値が2.0cm2/m2以下、

スタンダードレベルでQ値1.0W/m2・K以下、C値が2.0cm2/m2以下、

ベーシックレベルでQ値1.3W/m2・K以下、C値が2.0cm2/m2を超えて5.0 cm2/m2以下と定めております。

 

実は、リフォームのハイレベルも相当な断熱性能で、

かなりハードルが高い断熱気密性能です。

新築以上の知識と技術を必要とすると思われます。

 

以上は札幌市の話ですが、

なぜ十勝の工務店である当社のメルマガに札幌市の住宅の話題を取り上げるかというと、なんとなくこのような動きが全道各地に広がりそうな気がするからです。

もうすぐ東日本大震災から1年が経過しますが、

いまだ終息していない原発問題は日本中の原子力発電所の稼働を北海道の泊(とまり)ともう1か所の2か所を除いて中止させました。

この影響は、さまざまな産業や私たちの暮らしに少なからず影響を与えております。

そういう状況の中、低炭素社会を目指す日本の環境政策を後戻りさせることなく進めていくためにも、住宅の省エネ化は加速していかなければなりません。

その先進地が北海道であることに変わりはなく、

それを先取りして省エネ住宅文化を形成しようとする札幌市の試みは、

全道各地でも進めていかなければならないと思われるのです。

 

それにしても、このようなトップランナークラスの断熱性能住宅の建築は、かなりの知識と技術が必要となりますので、誰にでも手が出せるような代物ではありません。

 

ましてや一般住宅ですから、価格という最も重要な要素を抱えておりますので、当社においてもそれを見越しての技術革新を急がなければと思っております。

これから住宅建築される方には、建築業者の知識と技術をしっかりと調査して業者選定をしていただきたいと思います。





□■ おわりに

今回も最後までお付き合いくださいまして、有難うございました。
メルマガに関するご意見ご要望、感想、ホームページに関するご意見などございましたら下記のアドレスまでどしどしお寄せ下さい!

五十嵐豊 igarashi@homesouken.co.jp までどうぞ。
ありがとうございました。

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