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例年になく気温が高い日が多い今年の冬ですが、 はじめまして、こんにちは!今月号からはっぴーとーくの編集を 皆様に楽しくて役に立つ情報をどんどん提供できるように 2月は節分にバレンタイン。楽しい事が多いですね!
●阿部社長のメルマガ「知らないと損をする!?家づくりのポイント」第10号 今月の最初の内容は、大手窓メーカーの樹脂サッシによる防火性能偽装問題を考えてみます。 平成21年1月8日国土交通省は、樹脂サッシメーカーのエクセルシャノン、三協立山アルミ、新日軽など国内メーカー四社とH・R・Dシンガポールのメーカー1社が防火性能試験で不正に認定を受けたと発表し、建築業界は大騒ぎになりました。 内容は、防火設備の性能試験(20分加熱)に際して、試験体を燃えにくくなるように加工して試験を受け合格、防火窓として認定番号を取得していたものです。 つまり、実際に販売されていたこれらのメーカーの製品は、防火窓の認定を受けたものとは違う防火性能の低い製品を販売していたというきわめて悪質な偽装問題でした。 当社においても、昨年夏にお引渡しをした準防火地区という地域に建築したお客様の住宅で、法律に従ってこの窓を使用していたことが判明し、すぐに担当者がお詫びに伺うとともにエクセルシャノンの北海道支店に対して今後の対応策などの文章を出していただきました。 又、他社では、現在建築中でお引渡し寸前の住宅にこの窓の使用が確認され、帯広市役所の竣工検査を受けることが出来ず、引渡しが出来ないでいるという問題が起きています。 メーカー側は、メーカー負担で取替え補修工事を行うと言っておりますが、まだ防火性能が認定を受けたものと同じものの量産が出来ないでいるようで、修理を待っているお客様は大変腹立たしい思いでいることと思われます。 又、実際に改修工事が始まったとしても、外壁の補修や内壁の補修、窓枠の取替えや足場の確保、防水や気密性能の確保などそれなりの難しい工事が発生してきます。 工務店側も当然のことながら、メーカーの派遣した職人だけでは工事を任せることが出来ないので、その建物を建てた職人が工事を行わなければなりません。 それにしても、一昨年に建材メーカーが壁材の防火性能試験で偽装して大問題になったことがあるにもかかわらず、同じ過ちを繰り返す企業側のモラルは厳しく非難されなければなりません。 さて、窓の話で始まりましたので、今度は寒冷地における住宅の窓性能と窓ガラスについて書いていきます。 十勝のような寒冷地においては、窓の果たす断熱性の役割はとても重要です。現在主流の窓ガラスの枠材は、アルミ製と樹脂製、木製の三種類です。 アルミ製は、燃えないと言う材質から、防火性能や耐火性脳が要求される地域や建物(ビルや商業施設など)で使われますが、断熱性能で劣るため、木造の住宅では使われておりません。 ガラスを二重や三重にしても、窓枠そのものから熱が大量に逃げてしまうからです。 最も多く使われている窓枠は樹脂製の窓枠ですが、アルミよりは耐久性に劣ると言われております。 断熱性はアルミに比べて格段に良いのですが、木製の窓枠に比較すると性能が劣ります。 戸建住宅の主流になるのは、この樹脂の窓枠にアルゴンガスが封入されたLow−eペアガラスという高断熱のガラスをはめ込みしているもので、三重ガラスに匹敵する断熱性があります。 最近では、この高断熱ガラスをさらに上回る断熱性の高い真空ガラスも登場しぼちぼち使われ始めてきました。 木製窓は、昔からある建具店が制作したガラガラ引き戸の窓ではなく、主に北欧から輸入されている窓のことを言っていて、ガラスはスーパーエナジーガラスといって三重ガラスにアルゴンガスが入っていて、さらにLow−eコーティングをした製品になっています。 一般的にはこの木製窓が一番断熱性能にすぐれていますが、それではこの窓が一番よいかというと防腐塗料を定期的に塗らなければならないという維持メンテナンスなどの問題が発生します。 又、十勝という気候風土を考えた時、一年間を通して日射量が非常に多いため単純に高断熱ガラスや木製窓がいいのかというと一概に言えないこともあります。 それは、高断熱ガラスは熱が逃げにくいガラスですから、太陽熱も入りにくいということです。 しかし、単純に南側の窓だけを普通のペアガラスにして太陽熱の取得を大きくしても、曇りの日や夜間には熱がたくさん逃げてしまい、暖房費の節約にはなりません。 このように、昼と夜、曇りと晴れ、夏と冬という、相反する課題にどのように対応して窓を選定していけばよいのかは、窓だけを考えるのではなく、室内側に断熱カーテンや断熱戸等をセットとして考えていく必要があります。 しかしこれらには予算の問題と、窓ガラス側に熱が行かなくなるために起こるガラスの結露の問題がありますので、設計士や工務店としっかりとした打ち合わせと理解が必要になります。 ちなみに、色のついたガラスを室内が見えないからといって勧めている工務店もあるようですが、色が濃くついている窓は、見えにくくしているのではなくて、本州用に夏場の日射熱を室内に入れないための窓として開発されたものですから、十勝地方の南面の窓では冬の太陽熱取得が大きく減ることもお知らせしておきます。 ■ ホーム創建ではこんどの週末、現場見学会を開催します。 なお今回は、完成前の見学会につき、無暖房での公開となります。 公開日時:2月7日(土)・8日(日) 午前10時〜午後5時まで 外観地図等は以下のページでご覧下さい。 また、以下のページでこの住宅が建つまでの様子を公開しています。 みなさまのお越しを心よりお待ちしております。 最後までお付き合いくださいまして、有難うございました。 はっぴーとーく&メルマガに関するご意見ご要望、感想などなど おもしろ情報やお役立ち情報、ちょっとした豆知識などの ●購読解除は以下のページでお願いします。 |